わたしと手作り石けん

うちのお風呂場には石けんしか置いていません。
顔も髪も体も、石けん1つで洗います。旦那も娘も。
20代の頃,生理痛がひどく、卵巣嚢腫で手術を受けたことをきっかけに自分の体質について調べたり、いろいろな健康法を試したり、ストイックに体質改善に挑戦しました。その時にシャンプーとリンスをやめました。毛染めもやめてヘナ染めにしました。市販の紙ナプキンをやめて、布ナプキンにしました。生理痛はすぐになくなり、その時にやめたことを再開できず今も続けています。
当時は、オーガニックや無添加にこだわる商品も少なくすごく不便でした。買い物では原材料を気にしたり体のためにやらなければいけない、
というこだわりの方が強く、生き辛いことも多かったです。
そんな時に出会ったアロマや手作り石けんはストイックで辛かった私の生活を楽しくてワクワクするものに変えてくれました。化粧品や自分の体を洗うものを自分で作ることができる。材料を自分で選び、体調や気分によってカスタマイズできる。なんてすばらしい!石けん作りを通じて、そんなことが伝えられたらいいなぁと思っています。
最近、娘に生理が来て、いろいろ考えさせられます。今、この子の体を作っているのは私なんだなぁ、と。「食べたものがその人の体を作る」月経で排泄される血の色や質は、女性にとって食生活の通知表みたいだな、と思います。
もちろん婦人科系の疾患は遺伝的な部分も大きいので娘も私のようにひどい生理痛に苦しむのではないか?と考えると、なるべく体に悪影響の少ないモノを、と口うるさくなってしまうこともあります。
今はまだ、文句も言わず、石けんオンリーの暮らしに付き合ってくれていますが、きっともうすぐお友達の使うイイ香りのシャンプーに心奪われ、石けん生活から離れてしまうかもしれない。
でも、いいんです。いつか娘が不調を感じたりたり、疑問に思った時に石けんで洗う、という選択肢をもっていること、自分で知って選ぶことが大切なんじゃないか…と思うので。
この年になり、アロマや整体論を学んだことで生理痛を引き起こす原因が生活習慣や食生活に多くあり、ストレッチや自分整体がとても効果的だということも実感しています。
20代で苦しんだ婦人科系疾患は辛かったですが、今となれば人生最大のチャンスであり、学びの宝庫でした。そして今の私が在る、すべてのきっかけだな、と思います。
ゆくりね、という場をとおしてみなさんにひとつでも多くの選択肢を伝えていきたいと思っています。

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